「筑波山に登ってみたいけれど、初心者でも大丈夫?」
「雨の日でも登れるの?」
そんな疑問を持つ方に向けて、今回は登山初心者の私が小雨の降る筑波山に実際に登ってみた体験を詳しくご紹介します。
10月下旬、紅葉が始まるこの季節は観光客も多く、普段なら混雑が予想される時期。
それでも今回は雨予報だったため、登山道は思いのほか空いており、初心者でも自分のペースで登ることができました。
この記事では、雨の日の筑波山登山の魅力や注意点、初心者におすすめのルートをリアルな体験を交えてお伝えします。
筑波山登山を計画!初心者でも安心のルート選び
10月下旬は紅葉シーズン&イベント開催で混雑が心配
筑波山は標高877メートルと比較的低く、「日本百名山」の中でも初心者に人気の山です。
10月下旬になると紅葉が少しずつ始まり、鮮やかな赤や黄色の景色を楽しめるベストシーズン。
加えて、私が訪れた時期はちょうど筑波山ケーブルカーの100周年イベントが行われており、晴れていれば観光客でかなり混雑するタイミングでした。
そのため、初心者の私にとっては「人が多い中でゆっくり登れるかな?」と少し不安でした。
初心者はロープウェイ側「つつじヶ丘駅」からの登山が◎

筑波山にはいくつかの登山ルートがありますが、初心者におすすめなのがつつじヶ丘駅(ロープウェイ乗り場)から女体山山頂を目指すコースです。
ガイドブックでも「登りやすくて景色も楽しめるルート」と紹介されており、途中には名所「弁慶の七戻り」などの見どころもあります。
ケーブルカー側のルートは少し険しい箇所もあるため、初めての登山にはこのルートが安心です。
駐車場のオープン時間と混雑回避のポイント

つつじヶ丘駅の駐車場は9時オープンと書かれていますが、実際には9時前でも入場が可能でした。
混雑を避けるため、私は朝8時には駐車場に到着するよう出発。
到着してみると、雨の影響もあり駐車場はガラガラ。
数台の車が停まっているだけで、ほとんど人の姿が見えませんでした。
この時点で、「雨の日は本当に登っていいのだろうか?」と少し不安にもなりましたが、登山口への案内がしっかり出ていたので安心して登り始めました。
雨の筑波山を登ってみた!初心者でも登れるの?
小雨と霧の中の静かなスタート

登山を開始したのは朝8時過ぎ。
空はどんよりと曇り、時折小雨が降る程度。
霧がかかっており、周囲の景色はほとんど見えません。
それでも、しっとりと濡れた木々や岩肌が神秘的で、まるで幻想的な世界の中を歩いているような感覚でした。
登山口周辺には、雨に濡れた売店やプレイコーナーが静まり返っており、人の気配がない分、自然と自分の足音だけが響きます。

これが、雨の筑波山ならではの静けさと魅力だと感じました。
雨の日こそ重要!トレッキングシューズの大切さ

登り始めてすぐに感じたのは、「濡れた岩がとても滑る」ということ。
私はトレッキングシューズを履いていたため、しっかりと地面をつかむ感覚で登れましたが、普通のスニーカーで登った息子は足を滑らせることも多く、歩くのが大変そうでした。
この体験から、雨の日の登山では靴選びが最も重要だと痛感。
防水性とグリップ力のある靴を選ぶだけで、安心感と安全性が大きく変わります。
初心者にも優しいコース、でも油断は禁物

つつじヶ丘駅からのルートは、初心者向けといわれるだけあって序盤は比較的なだらか。
手を使わなくても進める場所が多く、足元に注意しながらでも余裕を持って登ることができました。
ただし、雨の日は落ち葉や苔が滑りやすくなるため、普段よりも慎重に歩くことが大切。
特に下山時には滑りやすくなるため、杖を持っていくのもおすすめです。
弁慶の七戻りで感じた自然の力と登山の楽しさ
迫力満点の「弁慶の七戻り」に驚愕

しばらく登ると、筑波山でも有名な名所「弁慶の七戻り」に到着しました。
頭上に今にも落ちてきそうな巨大な岩がせり出しており、その不安定な姿から「弁慶ですら通るのをためらった」と言い伝えられている場所です。
霧と雨に包まれたこの光景は、まるで映画のワンシーンのよう。
「自然の力って本当にすごい」と思わず足を止めて見入ってしまいました。
雨でぬれた苔や木々も鮮やかに輝き、雨の日ならではの静寂と美しさを感じることができました。
雨でも楽しめる景色の魅力

登り始めた時は「景色が見えないのは残念だな」と思っていましたが、途中からは霧の中の幻想的な風景に魅了されるようになりました。
濡れた木々の香り、苔むした岩、静かな登山道――雨の日の筑波山には、晴天時とは違う「しっとりとした自然の美」が広がっています。
初心者の私でも、景色を楽しみながらゆっくりと登ることで登山の本当の魅力に気づくことができました。
山頂直前は急勾配!初心者も慎重に
山頂が近づくにつれ、道は次第に険しくなっていきます。
看板には「急勾配」「ここから渋滞」と書かれていましたが、雨のおかげで人がほとんどおらずスムーズに進むことができました。
途中、手を使って岩を登るような場所もありましたが、慎重に進めば問題ありません。
むしろ、この日は雨で人が少ない分、焦らず自分のペースで登れるので初心者には良い練習になりました。
ただし、下りは特に滑りやすいので注意が必要。
トレッキングシューズを履いていても、何度か足を取られそうになりました。
山頂とロープウェイで感じた“雨の日の筑波山”の魅力
真っ白な山頂、でも静かで特別な時間

ついに女体山山頂に到着!…とはいえ、目の前は真っ白。
霧で一面が覆われ、景色はまったく見えませんでした。
晴れていれば関東平野を一望できる絶景スポットですが、この日はまるで雲の中にいるよう。

それでも、人がほとんどいない貸切状態の山頂は静かで、どこか神聖な雰囲気が漂っていました。
「次は晴れた日にリベンジしよう」と心に誓いつつ、しばし静寂を楽しみました。
ロープウェイで下山、霧が晴れて見えた絶景

山頂付近のロープウェイ「女体山駅」に到着すると、あまりの静けさに「本当に営業しているのかな?」と思うほどでした。
始発は9時20分とのことで、ちょうど5分ほど待つと運よく出発。

乗客は私たち家族のほかに1組だけで、広々としたロープウェイを満喫できました。
窓の外は最初こそ真っ白でしたが、下るにつれて少しずつ霧が晴れてきて、突然目の前に広がる緑の山並みに感動!

少し色づき始めた紅葉も見られ、「雨の日でも登ってよかった」と心から思えた瞬間でした。


下山後の楽しみ、つつじヶ丘の売店とお土産

つつじヶ丘駅に戻ると、ちょうど雨がやみ、人も少し増えてきました。
売店も営業を始めており、温かいコーヒーと甘いスイーツでほっと一息。

お土産も充実していて、筑波山限定のお菓子やグッズを購入できました。
登山のあとの甘いものは格別で、疲れが一気に癒されます。
まとめ:雨の日の筑波山登山は静かで魅力的!初心者にもおすすめ

登山初心者の私が小雨の筑波山に挑戦してみて感じたことは、
「雨の日だからこそ楽しめる登山がある」ということでした。
確かに、濡れた岩や滑りやすい道には注意が必要ですが、
人が少なく静かな登山道を自分のペースで歩けるのは大きな魅力です。
幻想的な霧の景色や、雨に濡れた木々の美しさは、晴天時には味わえない特別な体験。
初心者でも、
・トレッキングシューズを履く
・カッパなど防水対策をする
・早めの時間に登る
この3つを意識すれば、雨の日でも安心して筑波山を楽しめます。
つつじヶ丘駅から女体山までのルートは、約80分で登頂可能でロープウェイで下山できるので、体力に不安がある方にもぴったり。
次はぜひ、晴れた日にもう一度リベンジして、筑波山からの絶景を楽しみたいと思います。
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