知床に行ったら、登山ほど本格的ではなくても大自然を歩いてみたいですよね。
そんなときにおすすめなのが「フレペの滝」です。
今回は、ガイド付きツアーではなく、知床自然センターから個人でフレペの滝まで歩いてみました。
事前に知床自然センターでクマ対策などの情報を確認してから出発したところ、安心して知床の自然を満喫できました。
フレペの滝はどんな場所?知床の大自然を楽しめる絶景スポット
海へ流れ落ちる「乙女の涙」と呼ばれる滝
フレペの滝は、知床半島にある人気の景勝地です。
一般的な滝のように大きな川が流れ落ちているのではなく、知床の断崖から地下水がしみ出すように流れ落ちています。
その姿から「乙女の涙」という愛称でも知られているそうです。
滝そのものだけでなく、周囲に広がる草原や断崖、知床の海など、自然そのものを感じられる景色も見どころのひとつ。
本格的な登山はちょっと大変だけれど、知床らしい自然を歩いて楽しみたいという人にもぴったりの場所です。
ガイドなしでも個人で行けるフレペの滝

フレペの滝へは、知床自然センターを起点に個人で歩いて行くことができます。
ガイド付きのアクティビティもありますが、家族で参加すると人数分の料金が必要になります。
私たちもフレペの滝へ行ってみたいと思ったものの、家族全員でガイドをお願いするとそれなりの金額になってしまうため、個人で行けるのか調べていました。
さらに気になったのがヒグマです。

知床の大自然を歩く以上、クマとの遭遇は絶対にないとは言い切れません。
「ガイドなしで本当に大丈夫なのかな」と少し不安だったため、まずは知床自然センターへ行って情報を集めることにしました。
無料で楽しめるのもうれしいポイント

フレペの滝までの散策は、ガイドツアーに参加しなくても楽しめます。
家族旅行では観光施設や食事など、何かと費用がかかりますよね。そのため、無料で知床の自然をたっぷり楽しめるのは大きな魅力です。
ただし、無料だからといって何も準備せずに歩いていいわけではありません。
特に知床では野生動物への対策が重要です。

そこで役立ったのが、出発地点となる知床自然センターでした。
フレペの滝へ行く前に知床自然センターへ行ってみよう
知床自然センターは広くてきれいな施設

知床自然センターは、フレペの滝へ向かう前の情報収集にもおすすめの施設です。
実際に訪れてみると、想像していたよりもかなり広くてきれい。

館内には登山やハイキングを楽しむ観光客が多く、受付周辺もにぎわっていました。
外国から訪れている観光客の姿もあり、これから知床の自然を楽しもうとしている人たちで明るい雰囲気です。

フレペの滝へ行く人だけでなく、周辺の登山やハイキングをする人にとっても大切な情報拠点になっています。
周辺のハイキングや登山情報を確認できる

館内には、フレペの滝だけではなく、周辺のハイキングコースや登山コースについての情報もたくさん掲示されています。

知床にはさまざまな自然スポットがありますが、季節や天候によって状況が変わることもあります。
そのため、現地に到着してから最新の情報を確認できるのは安心材料になりますよね。
私たちもフレペの滝へ行く前に、周辺の情報を確認しました。
「ここから歩いて行けるんだ」と分かるだけでも、初めて訪れる場所では安心感が違います。
靴や長靴、双眼鏡などレンタル品も充実

知床自然センターでは、自然散策に必要な道具をレンタルできるのも便利なところです。
歩きやすい靴や長靴、双眼鏡、ポールなど、旅行先に持ってくるには少し大きかったり、普段は使わなかったりするものもあります。
わざわざ旅行の荷物に入れて持ってこなくても、現地でレンタルできるのは助かります。

私たちは朝方まで雨が降っていたため、今回は長靴を借りて出発しました。
天候や足元の状態に合わせて装備を選べるのも、知床自然センターを利用するメリットでしょう。
ヒグマ対策をしてからフレペの滝へ出発!
クマスプレーを借りることができる

今回、特に安心につながったのがクマスプレーです。
知床自然センターではクマスプレーをレンタルすることができます。
受付で「フレペの滝まで行く場合もクマスプレーはあったほうがいいですか?」と聞いてみました。
すると、フレペの滝のような比較的近いハイキングコースであっても、自然の中なので何が起こるかは分からないとのこと。
持っていると安心だと教えていただきました。
その言葉を聞いて、私たちもクマスプレーを借りることにしました。
クマスプレーを借りる前にしっかり説明を受ける

クマスプレーは、ただ受付で借りて持っていけばいいというものではありません。

まずクマスプレーについての説明を受け、その後、注意事項などが書かれた書面を家族でしっかり確認してサインしました。

さらに、実際のクマスプレーを使う前に、練習用のスプレーを使って何度か練習します。
ケースからの取り出し方や使い方を知らなければ、いざというときに使えません。
「持っているから安心」ではなく、正しい知識と使い方を理解しておくことが大切なんだなと感じました。
クマに遭遇したらすぐスプレーではない
クマスプレーについて説明を受けると、クマ対策はスプレーを持つだけではないことがよく分かります。
クマを見つけたからといって、すぐにスプレーを使うわけではありません。
クマがこちらを気にしていないのであれば、驚かせないようにすることも重要です。
まずは鈴や人の話し声などで人間がいることを知らせ、そもそもクマを近づかせないようにすることが大切だと教えていただきました。
また、クマスプレーは使う距離なども細かく決められています。
遠くから噴射しても効果が期待できないため、いざというときに適切に対応できるよう、事前に使い方を理解しておく必要があります。
こうした説明を受けたことで、知床の自然を歩くときは「クマスプレーがあるから大丈夫」ではなく、まず野生動物と遭遇しないための行動をすることが大切なのだと実感しました。

最悪の場合に備えてクマスプレーを持っているだけでも、私たちにとってはかなりの安心感がありました。
知床自然センターからフレペの滝まで歩いてみた!
木々の間を歩くと鳥の声や動物の気配が

準備を整えたら、いよいよ知床自然センターからフレペの滝へ出発です。
外へ出ると、まずは木々の間に続く道を歩いていきます。


歩いていると鳥のさえずりが聞こえてきたり、リスを見かけたりしました。
周囲には私たち以外の人がほとんどいなかったため、熊鈴を鳴らしながら、家族で話をしつつ進んでいきます。

静かな森の中を歩いていると、いろいろな動物がすぐ近くにいるような感覚になります。
人間が自然の中を歩かせてもらっているような感覚
歩いていて特に印象に残ったのが、自然の残り方です。

人間が整備した公園のような場所ではなく、大自然の中に一本の道だけがつくられていて、そこを人間が通らせてもらっているような感じでした。
周囲は木々や草、鳥の声など、自然そのもの。
「自然の中に私たちがお邪魔させてもらっているんだな」と感じるほどでした。
知床らしい大自然を身近に感じられるのは、フレペの滝までのハイキングの大きな魅力です。
草原が広がると一気に景色が変わる

しばらく歩くと、木々が一気に少なくなり、目の前の視界が大きく開けます。
それまで森の中を歩いていたのに、突然、広々とした草原が現れるのです。

見渡しても人工物がほとんどなく、どこを見ても知床の自然。
この日は朝方まで雨が降っていましたが、歩いているうちに天気も良くなってきました。

青空と雲、草原が広がる景色がとてもきれいで、「ここまで歩いてきてよかった」と思える瞬間です。
フレペの滝に到着!展望台からの景色も絶景

さらに進んでいくと、フレペの滝に到着します。
到着したときには数人の観光客がいましたが、それほど混雑している感じではなく、ゆっくりと景色を見ることができました。
フレペの滝そのものはもちろん、展望台から眺める周囲の景色もとてもきれいです。
ただ、個人的に印象に残ったのは滝だけではありません。

展望台以外はほとんど自然そのものという環境が、とても魅力的でした。
人工的な観光スポットとは違い、知床の大自然の中に滝がある。その景色を自分の足で歩いて見に行くことに特別な良さがあります。
帰り道にも自然の発見がいっぱい

フレペの滝を見た後は、ぐるっと周って元の道へ戻ります。
帰り道も同じように感じるかと思いましたが、歩く方向が変わると見える景色も変わり、さまざまな自然を発見できました。

行きには気づかなかったものが目に入ることもあり、最後まで飽きずに歩くことができます。
本格的な登山をするほどではないけれど、自然の中を歩きたいという人には、ちょうどよいハイキングになりそうです。
知床自然センターに戻ったらカフェでひと休み
ハイキング後に休憩できるのもうれしい

フレペの滝から戻った後は、知床自然センターでひと休みしました。
しっかり歩いた後だったので、施設内で休憩できるのは助かります。
知床自然センターにはカフェもあるため、ハイキングの前後に利用するのもよいでしょう。

これから別の場所へ向かう場合も、一度ここで休憩してから次の目的地へ移動すると安心です。
クマスプレーは別の場所へ返却することもできた
今回レンタルしたクマスプレーは、知床自然センターでそのまま返却することもできますが、私たちはその後、知床羅臼ビジターセンターへ向かう予定がありました。
そのため、クマスプレーは知床自然センターに返却せず、そのまま借りていくことができました。
知床羅臼ビジターセンター周辺でも間欠泉を見たり、自然の中を歩いたりする予定だったので、クマスプレーを持ったまま移動できたのは心強かったです。
その後、知床羅臼ビジターセンターで返却しました。
このように、次の行き先も自然の中を歩く予定がある場合は、レンタル品の返却場所について受付で確認してみるとよいでしょう。
まとめ|知床自然センターで準備してフレペの滝へ行こう!

知床の自然を楽しみたいけれど、家族全員でガイド付きツアーに参加すると料金が気になる。
そんなときに候補にしたいのが、知床自然センターから個人で歩いて行けるフレペの滝です。
私たちも最初はヒグマが心配で、ガイドなしで大丈夫なのか不安でした。
しかし、知床自然センターで周辺の情報を確認し、クマ対策について教えてもらい、必要なレンタル品を準備してから出発したことで、安心してハイキングを楽しむことができました。
特にクマスプレーについて詳しく説明を受けたことで、野生動物が生息する知床を歩くためにはどのような準備が必要なのかを知ることができたのも大きかったです。
木々の中を歩き、鳥の声を聞き、リスを見つけ、草原が広がる場所へ出て、最後にフレペの滝を眺める。
知床の大自然を身近に感じられる、とても気持ちのよいハイキングでした。
フレペの滝へ行ってみたいけれど、ガイドを付けるか迷っている方は、まず知床自然センターに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
最新の状況や必要な装備を確認して、知床の大自然を自分の足で歩いてみてください。
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